ユネスコの世界遺産「パリのセーヌ河岸」【セーヌ川に架かる橋5選】
パリの中心を流れるセーヌ川はパリの繁栄を支えた重要な川で、その一部は「パリのセーヌ河岸」としてユネスコの世界遺産にも登録されています。
セーヌ川沿いには歴史的な建造物が並んでおり、河岸をつなぐ橋はパリの人々の生活を支えるだけでなく、美しい景観を作り出しています。それゆえ、パリが舞台となる映画には、必ずと言って良いほどセーヌ川に架かる橋が登場します。
そこで!今回はフォトジェニックでアイコニック的なセーヌ川に架かる橋を5つご紹介します。
【Bir-Hakeim】
Bir-Hakeim (ビル・アケム橋)は2階建で、上は Metro 6番線が走り、下は歩行者・自動車用になっている珍しい構造の橋です。
Bir-Hakeim から眺めるエッフェル塔は抜群で、橋の柱の間から、Metro乗車時の車窓から、と美しいアングルを探して写真を撮影できるスポットとしてオススメです。
ロケ地になった代表的な映画: インセプション(2010)
【Pont Alexandre III】
パリで最も美しい橋と謳われる Pont Alexandre III (アレクサンドル3世橋)は、1900年のパリ万博の際に、フランスとロシアの友好の証としてパリ市にロシア皇帝より寄贈された橋です。
黄金に輝く女神とペガサスの豪華な彫刻や、アールヌーヴォー様式の街灯はまさにパリのイメージを最も象徴する橋で、その華やかさゆえ、ウエディングフォトのロケーションとしても有名です。
ロケ地になった代表的な映画: ミッドナイト・イン・パリ (2011)
【Pont des Arts】
19世紀初めに架けられたパリで最初の金属製の橋 Pont des Arts(ポン・デザール橋)。この橋は右岸のルーヴル宮と左岸のフランス学士院を結んでいます。
「愛の橋」とも形容される Pont des Artsでは、カップルで南京錠をフェンスに取り付け、鍵をセーヌ川に投げ入れ永遠の愛を誓い合う場所として有名でしたが、 2015年に撤去され、グラフィティが描かれた板に取り替えられています。今ではストリートミュージシャンや絵を描くアーティスト、写真を撮る観光客で賑わっています。
ロケ地になった代表的な映画: アメリ(2001)
【Pont Neuf】
パリのシテ島に架かる石橋 Pont Neuf (ポン・ヌフ橋)はフランス語で「新しい橋」という意味ですが、実はパリに現存する最も古い橋で、400年もの歴史を誇ります。ノートルダム大聖堂などの観光名所に近くアクセスが便利な橋でもあります。
お隣の橋「ポン・デザール橋」で愛を誓い合う場所を失ったカップルたちの、新しいスポットとして、フェンスには数えられない南京錠が取り付けられています。サンセットの時間帯は、空がピンク色に染まり、ロマンティックな雰囲気がカップルたちの過ごす時間を演出します。
ロケ地になった代表的な映画: ポン・ヌフの恋人 (1991)
【Passerelle Simone-de-Beauvoir】
最後は、セーヌ川に架かる橋の中では最も新しい2006年に完成した歩行者・自転車専用の橋 Passerelle Simone-de-Beauvoir (シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋)です。
橋桁は二重になっており、上面は右岸のベルシー公園と左岸のフランス国立図書館を、下面は右岸のベルシー河岸と左岸のフランソワ・モーリアック河岸を結んでいます。その構造とデザインが注目のフォトジェニックな橋です。
《まとめ》
写真や絵画の被写体としてだけなく、新旧の芸術の舞台になってきたセーヌ川に架かる橋は季節や場所、時間や天候によって、様々な表情をみせます。ぜひパリ滞在の際は、その叙情的な雰囲気と独自の魅力を堪能してみてはいかがでしょう。
Bon voyage!